高野榮太郎「縁起なり、三十年。─鉢伏窯─」2006年4月24日〜5月7日 コウさんの長年の夢、ヴィオ・パーク劇場が完成した。広々とした土間、林立する太い柱──陶房にしてもいい空間である。彼が経営していた「夢ビ」や「彗星倶楽部」で出会った多くの男達に、三十年もの間、窯焚きを手伝ってもらってきた。奇しき縁……。完成を祝し、この四月焼き上げた作品を中心に、百余点展示しました。御高覧下さい。 2006年4月24日 高野榮太郎 窯焚きはお祭りだ。窯の気や人が寄り合う思いが飛びかかり、微妙なリズムを刻むせいだ。数日が過ぎ、真黒な焚人達がユラユラと幽霊になってくる。神が誕生する。白い炎に眼球が焼かれ洗礼を受ける。黒焦げになった高野さんは、泥のなかから立ち上がり、器としての人となるのです。 本木幸治
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鉢伏窯 高野栄太郎 陶芸家 ●1948年 信州松本に生まれる ─陶壁制作─
鉢伏窯 高野榮太郎
〒399-0023 長野県松本市内田2623-5 TEL: 0263-58-1407 |